「染毛剤」と「染毛料」ってよく似た名前ですが、実はまったく違うものです。
2つの製品の違いと、正しい使い分けについて理解して、美容院のカラーリングするときには両者が混ぜあわないように間隔をあけて使うのが大事です。
目次
美容院のカラーは染毛剤、カラートリートメントは染毛料・・この違いは?
「染毛剤」はよく「ヘアカラー」とも呼ばれていて、「永久染毛剤」と呼ばれる医薬部外品のカテゴリーに入ります。
その中でも「酸化染毛剤」と呼ばれるものは美容院などでよく使われています。色持ちが良くて発色も良いのですが、髪への傷みが比較的大きく、場合によってはかぶれやアレルギー症状を引き起こすことがあるのが特徴です。
一方カラートリートメントは「半永久染毛料」とも呼ばれていて、化粧品のカテゴリーに入ります。ヘアカラーほど色持ちがよくありませんが、肌や髪への傷みが少ないので、ダメージが気になる人に支持されています。染毛剤と染毛料という名前で、違うのは1文字だけですが、中身はだいぶ違うのです。
カラートリートメントと合わせて使うと化学反応が起こる危険!
実はこの染毛剤と染毛料に関して注意したい事があります。
それはこの2つの製品が混ざり合った時に起こる可能性のある化学反応です。
もしカラートリートメント製品(染毛料)に「硝酸銀」という成分が含まれていた場合、美容院でのヘアカラー(染毛剤)に含まれる「アンモニア」という成分と反応して髪が緑色になってしまうことが報告されています。
またこの反応によって髪が解けたり白くにごったりする危険もあると言われています。そして硝酸銀は髪にそのまま残ってしまうこともあります。またアンモニアだけでなく、染毛剤に含まれる「過酸化水素」に反応して色が変わってしまうと言う事もありえます。ですから染毛剤と染毛料を同時に使う事は避けるべきです。
前回カラートリートメントで染めてどのくらい経過する?期間空けて美容室に行こう!
ではもし自宅でヘアカラートリートメントを使ってから、美容院でカラーリングをしたくなったらどうしたらよいでしょうか?
その場合は、ヘアカラートリートメント使用後にある程度の期間を置いてからヘアカラーをしてもらう必要があります。
具体的には、ヘアカラートリートメント使用後最低1週間から10日くらいは使用を控えるべきです。もし可能ならそれ以上、3週間とか1カ月置くとなお良いです。ヘアカラートリートメントは洗髪していくうちにどんどん落ちていきますから、ある程度期間を開けることで髪の変色のリスクをどんどん少なくしていくことができます。