ヘナとは、ヘナの葉を乾燥させ粉にしたものを水などで溶いたものです。
古くから髪・眉・爪・手足などの染色やペイントに使用されています。古くまでさかのぼってクレオパトラの時代には、クレオパトラの化粧品としてだけでなく、馬のたてがみを染色して美しく保つために使われていたようです。
日本ではヘナはヘアカラー用として用いられますが、欧米ではトリートメント剤として用いられています。ヘアケアにもヘアカラーにも両方に優れているんですね。
ヘナの大切な役割として、
- 開いてしまったキューティクル表面にしっかりしみこみ、張りと潤いを与える
- 髪を保湿し乾燥や紫外線から守る
ヘナは古くから皮膚病やすり傷などにも使われていたことから、荒れてしまった地肌にも有効なんです。
ヘナは天然の素材なので頭皮がひりひりすることもなく安心して使えます。
また、ヘナは様々な製品が発売されており、一部だけがヘナであったり、全体の半分だけがヘナであったりと、天然ヘナ100%でないものもあるのできちんと「ヘナ100%」の表示があるものを買うようにしましょう。
ヘナ100%で染めている人、本当に大丈夫?
私が42歳くらいの時でした。既に友だちも白髪がいっぱいで、私は2ヶ月に1回くらい白髪染めで美容室に通っていた頃、彼女はヘナを使って自分で白髪染めをしていました。
彼女は私より年下で、まだ39歳だったのに、白髪が私よりも多くて、そのせいか、白髪染めをためらっていたようで、初めのころは白髪染めでなく、マニキュアをしていたのだけど、白髪染めではなくマニキュアだとなぜか2週間もしないくらいですぐに白髪が目立っていました。そのうちヘナで染めるようになったのだけど、真っ黒の髪をしていた彼女の頭にはヘナは合わないと思いました。
ヘナが合わなかった理由
- ヘナで染めた白髪は金色にしか染まらない。
- 染まりが弱くすぐに落ちていた
- なぜかフケが多く目立っていた
随分頑張って何度もチャレンジしていました。それでも本当にヘナの白髪染めは手間が大変で、洋服についたら汚れがひどいので、お風呂場で染めてもお風呂場の後掃除が大変なのです。しかもヘナをうまく染めるにはいろいろ注意があるのです。
ヘナを使うときの注意
- 薬草のような独特の匂いがある
- 髪に色素が定着するまでに長時間必要
- 色が完全に定着するまで約1週間必要
- ヘナをペーストにするのがかなり大変
その頃はカラートリートメントのような天然成分でしっかり染まるのはなかったので、頭皮など地肌が弱い人は白髪染めができず、カツラをかぶるしかなかったのですね(涙)
それを思えば、1週間に1回染めれば済むくらいの苦労はなんてこともないと思います。