若杉 友子さんの本で「長生きしたけりゃ肉くうな」を数年前に読みました。70才過ぎても白髪がないのは、もともとそういう体質なのでしょうか?
若杉 友子さんの食生活の基本
- 自然の野菜を皮つきのままの料理。
- 調味料はお酒、みりん、しょうゆが基本で添加物なし。
- 肉類を食べない。
- ご飯は土鍋で炊いた玄米、沢山食べていい。
- お菓子やジャンクフードは食べない。
完全に肉を断つのは、そんなに効果があるというものでもない気がするけど、南雲先生(ごぼう健康法)が書いた本にもあるように、肉類は基本的に消化しにくい食べ物なので、食べたものが全て外に出るまでに時間がかかり、そのあいだに身体の中で腐り、その悪臭が体から出るために、体臭や口臭、おならなど、全てに悪影響があるということでした。
その点、野菜や豆類などは、消化も早く体の中にたまっていても、肉類ほどの悪臭はないので、体へのストレスが少ないということです。なので、完全に肉を食べないから頭髪が白くならないという結論にはならないけど、どちらにしても体への負担が少ないのは間違いなさそうです。
また、頭は脳に近いので、心配事やストレスが多いと、毛髪に影響し、強い心労があるとメラニン色素だけでなく抜け毛にも及びます。
規則正しい生活と、十分な睡眠は常に確保するのが髪にも大事で、そういう意味でも、健康的な食生活も合わせて行うことで、若杉さんのように長い期間黒髪でいられるようになるはずです。
白髪対策に薬膳が効くらしい!白髪を減らす食べ物
食の多様化が進んでいますが、なるべくなら美味しく健康的な食べ物をとりたいですが、健康を考えた料理の一つに「薬膳」があります。白髪対策としても良い効果があります。
薬膳とはもともと中国からきていて、中医学という中国の伝統的な医学に基づいた料理なのです。
中医学のコンセプトで重要なのは「未病」という考え方です。これははっきりとした病気が現れる前の、何らかの症状が出始めている段階のことです。西洋医学というのは患者が病気になってからその病気を識別して治療を行うのが一般的です。
中医学では現在出ている症状を把握して、患者の体調や特徴に合わせてアプローチをするというのが特徴で、料理を通して健康を促進するという目的を持っています。
薬膳ではそれぞれの食材に健康に役立つ効能があると考えますが、食材の特徴をいろいろなカテゴリーで区別します。味や色や機能する場所、機能する場合の熱に関する働きなどでカテゴリー分けをします。例えば味であれば「五味」とか「六味」、機能する場所については「帰経」、熱の働きについては「四気」で表します。どの食材をとるとどんな作用を体でもたらしてくれるかを考え、体質に合わせて食材を選んで調理するのが薬膳です。
白髪を減らすのに良い食べ物とは?
薬膳のコンセプトで言うと、白髪に効く食べ物とは何でしょうか?
中医学で言うと、毛髪に関係しているのは「腎」です。腎は血液の生成に関与する臓器です。
中医学では髪の毛のことを「血余」と呼びますが、血液の巡りは髪の毛の成長に大きく作用します。血流が良ければ栄養が十分に髪に関係する組織にまわりやすいからです。
腎をサポートしてあげるのが大切で、良い食材の一つは「黒豆」です。
黒豆を摂取すると血液量が増えて血行促進につながると言われているからです。
また、小豆も同じように色がついてるお豆で似た働きと考えられているので、普段から毎日の食卓に黒豆や小豆をいろいろなメニューで摂り入れてみると良いでしょう。
他にも昆布やひじきなど黒い色の食材も効果があるとされています。比較的食卓に並びやすい食材なので、積極的に摂り入れてみましょう。
白髪を減らしてくれるサプリ(ビオチン)の効果って?