カラートリートメントは、ヘアカラーと違ってジアミンなど刺激になる化学薬品を使わないで、天然の染料を主に使って髪の表面を一時的に染めるものです。
ほとんどが保湿成分配合のカラートリートメントで特に、40代からの女性に人気なのが、白髪染めとして使うカラートリートメントです。
通常の使い方は、シャンプー後のトリートメントとして使うために名前もトリートメントと呼ばれていますが、しっかり染めたい場合や染まりにくい場合は、シャンプー前の乾いた髪で使用することで色がなじみやすくなります。
一時的に髪の表面を染めるだけなので、通常は1週間くらいで色落ちがしてしまうので、白髪を隠すために毎週染めるのが必要です。
メリットとしては、ジアミンアレルギーをはじめ頭皮が敏感な人で刺激の強い薬品を使えない人でも、カラートリートメントを使うことで、髪を染めることができるということです。ただし、色の黒い髪を染めるのは不得意なので、白髪やブリーチを繰り返して色が抜けてしまった髪を染めるのに向いています。
染毛剤特有のツンとしたニオイもなく、小さい子供さんがいたり小動物を飼っている人でも安心して、自宅で染められるのも人気です。
人気のLpLp(ルプルプカラートリートメント)のモカブラウンの全成分
LpLp(ルプルプカラートリートメント)のモカブラウンの全成分
ブリーチ剤やヘアカラーとの違いは?
美容院で白髪染めする場合、おしゃれ染めする場合でも、染める前にほとんどブリーチを行います。
髪の色素を抜く脱色剤(過酸化水素)を使って黒髪のメラニンの色を抜きます。 そのあとジアミン系の染毛剤を使って染色します、この2段階式の染め方がカラーリングで、薬局で売っているヘアカラーもこの方法で染めます。
もし、髪の色をブロンドや白っぽい色などの明るい色や、ピンクや青などのちょっと変わった色味にしたい場合は、ブリーチを何度も繰り返して髪の色素を極限まで抜いたあとに、ヘアカラー剤で髪を染めていきます。
ブリーチは、完全に髪のキューティクルを傷めるので、すればするほど髪にも頭皮にもよくありませんし、薬局では劇薬の扱いになっています。
最近では、白髪染めするときに美容院ではブリーチをしないで染めるだけを注文することもできるので、この染め方の方が頭皮にダメージを少なくすることができるのでおススメです。
しかし、永久染毛剤を使ってカラーリングを行うので、カラートリートメントに比べると刺激も強いですし、繰り返し染めれば、ブリーチなしで染めていても、いずれジアミンアレルギーになる可能性があります。
⇒ヘアカラーによるアレルギーに注意!ある日突然発症する毛染めアレルギーは薬剤が原因?
ヘアマニキュアとの違いって?
カラートリートメントとヘアマニキュアはやり方はよく似ています。
どちらも髪の表面だけを染める方法なので、キューティクルは壊れないですし、染料も永久染毛剤ではありませんので、安心して染められます。
違いというとトリートメントであるか、マニキュアか、の違いだけです。以下は、花王のヘアマニキュアについて解説している文章です。
約2カ月色合いが持続しますが、髪が伸びてくると色の段差ができるので、1~2カ月ごとに染め直すことをおすすめします。髪が伸びた部分だけを染め直すこともできます。まれにかぶれる方もいますので、皮膚アレルギー試験(パッチテスト)は毎回必要です。
酸性染毛料(ヘアマニキュア)は、髪の毛のメラニン色素は脱色しないで、染料をおだやかに浸透させます。白髪は自然な感じに色がつきます。
黒髪はほんのりニュアンスが変わる程度です。髪色を明るくすることはできません。色合いが持続するのは約2~3週間で、シャンプーのたびに徐々に色が落ちて、元の髪色に戻ります。
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)は必要ありません。髪をいためることがないのも特長です。染めた髪色を長持ちさせたい方、白髪をしっかり染めたい方にはヘアカラーをおすすめします。また、短期間で髪色を変えたい方、初めてカラーリングをする方や、白髪を自然に目立たなくしたい方には、ヘアマニキュアをおすすめします。
引用:http://www.kao.com/jp/qa/bln_hairmanicure_01.html
ちなみに花王のヘアマニキュアの成分を紹介します。特に悪いものはありませんので、安心して使えますね。
成分 水、LPG、エタノール、ベンジルオキシエタノール、乳酸、グリセリン、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、DME、水添ポリイソブテン、水酸化Na、BG、トリデセス-9、PEG-9ジメチコン、PEG-11メチルエーテルジメチコン、リンゴ酸、褐藻エキス、ローヤルゼリーエキス、加水分解シルク、香料、橙205、黒401、紫401、赤227